製作工程

工場工程から「ソファ構造部分:木部&スチール」

今回は工場内の工程から「ソファの構造」として「木部・スチール」使用の説明を行います。(今回革製品製作と別工程より…)
これまでにソファの構造に関し触れた事が有りましたが、第2弾として説明します。

ソファには木材を多く使う

ソファを作るには、その構造材にどんな素材を使用するか。
世界的(ソファメーカ)には大部分が「木材」を使用します。

ソファ作り先進国「ヨーロッパ」は特に木材を使用します。
巨体の方が多い地域の為?ソファの構造材は木部でも太くて「しっかり感」あるサイズで「ブナ材」を多く使用しています。
ブナ材は、「ねばり」が有り強度面で折れにくい素材でもあります。
又、適度な硬さのため機械加工も比較的無理が利き、ホゾ造りや曲げ加工する際も融通が利きます、それでいて強度が有ります。
更に木部表面は「年輪」などが無く一定の柄であり見た目も美しい「木」です。

ソファの材料
※ブナ材の原生林=日本国内の山岳地帯に多いが基本伐採禁止

ソファの材料
※許可制で計画伐採(国有林は基本伐採禁止)

ソファの材料
※ブナの木を「板状」に加工された表面、滑らかで一定の柄が特徴

ブナの特徴

更に「ブナの木」の特徴など特記します。

ある学者(東京大学教授)の講演で記憶に残ることが有ります、広葉樹、特に「ブナの木」は成木1本で約8トン程度の水を蓄えている(根も深く広がりも大きい木)と言う事は、水害防止(崖崩れ予防)に大きく「貢献できる天然材」だと言います。
水害が多発する為、ダムを作り(多額の資金を投入して…)河川の防御としていますが、実はブナの原生林が有れば、ダムの存在に取って代わる事が可能、と力説しておられました。
つまり「ブナ材1本で8トン」の水を蓄えられると言う事はダムで必要な水量を計算しブナの木の本数を割出し、植林し次世代の自然を守ると言う。
また、山に木が少なくなるとがけ崩れが多発する事になり大きな災害が発生する、「杉」など針葉樹は成長が早いが「木の根」も浅く、保水量も少なく、がけ崩れなど発生するとその木ごとが一緒に流れ、河川に一気に流れ込み災害を大きくする厄介な木でもあるようです。

広葉樹は毎年落葉し山肌そのものに栄養を与え、木材の成長を促し、その山肌から流れ出る水量が海に入れば、栄養たっぷりの水を「待っていました」とばかり魚類や昆布類が喜び、魚類・昆布類が大きく、たくさん育ちます。
つまり「好循環の宝」とも言える木材です。

戦後「宝」とも言える広葉樹林より成長の早い針葉樹を沢山植林し住宅建設に役立てようと言う国の政策は「凶か吉か」難しいところでした、当時、惜し気も無く広葉樹を伐採した事が現在大きく反省しているようです(近年は国有林として保護しているようです)

私達(弊社)はそれらに早く気づき、昭和50年頃からブナ材の原木の使用をやめ、「合板」(ベニヤ材)を主に構造材として切り替え、使用し始めました。

木材とスチールの組み合わせ

話しを戻します。
「ソファの構造材」として弊社は「木製構造」と「スチール構造」の2種類に分けて設計・製造を進めています。
主は「木製構造・合板100%」構造ですが現在は岐阜県の山中に新たに完成した「針葉樹」の「合板加工会社」から「檜(ヒノキ)100%」で作られた合板を購入、使用しています。
ヒノキ合板を社内で切削加工等していますがヒノキの良い臭いで癒されています。

ソファの材料

ソファの材料
※商品毎にカットされたパーツを組み立て、構造が完成します。

合板をカットした後、組み立てる時、パーツすべての接地面に接着剤を塗って構造の強度アップを図ります。
接着剤を塗布後更の大型の「エアータッカー」を用いて完全に固定します。
使用する合板サイズは12㎜を基本とし他に24㎜ 薄型の2,5㎜を部位ごとに強度面を考慮して設計します。

ソファの材料
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組立完成、次工程へ移動

ソファのパーツは年々複雑になり(デザインの進化?)合板のカットに時間が掛かり、精度を高める必要性から、昨年新たに「2千万円」程の特殊機械を導入「NCルータ―」と言う機械で、予め「PC」でカット内容を登録すれば、データー通りに機械が動き、合板のカットに威力を発揮します。
パーツの精度アップ、アイテムの複雑さ、作業者の作業軽減、人手不足の大きな「助っ人」機として重宝します。

又合板のみの構造以外にやや重いですが「スチールと組み合わせ」をしています。

ソファの材料
※黒く見える部分、建設用鋼材を強度アップする為、構造の芯材として使用、昭和45年頃より採用

この様にソファ構造に関しては単に木部構造だけでも無く強度アップのために創意工夫を繰り返し行って来た事が特に業界の方々より評価を頂いております。
※多分、この様な構造(木部と鋼材の組み合わせ)は世界に類を見ないと思います。
バイヤーの方々に工場見学などして頂き実際にその工程を見て、素材に手を触れて感じ取って戴いています。

作業工程以外の「余談」を多く入れましたが、単に工程だけでなくその素材の大切さを知って戴ければと言う思いからです。
また使用されなくなった家具類のその後(廃棄やリサイクル)を考えれば使用する材料などには十分配慮する必要も感じています。

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