製作工程

ソファに使用する材料と機械(ポリウレタン編)

ソファには多種多様な素材・部品を使用します、今回「ポリウレタンフォーム」にスポットを当てます。

ウレタンフォームとは

よく「ウレタンフォーム」(ウレタン)のことを「スポンジ」と言う方がいます。
「スポンジ」とは本来は「水生生物の海綿動物」を特に加工して入浴用などに用いられるモクヨクカイメンおよびその加工品のことを言います。(ウィキペディアより引用
それに対し下記の通り原油から精製された「ナフサ」が原料のポリウレタンフォームは下記の図のような位置づけになります。

ポリウレタン製品一覧

上記 図の中の「フォーム」を使用します(特にスラブ・モールドが中心です)
「ウレタンフォーム」は大変種類が多く、用途に応じて使い分けしています。

余談:ウレタン発泡会社

「ウレタン発泡会社」は30年ほど前と比べ半減しています。
有名な会社名として「ブリヂストン」があります、更に「アキレス・イノアック・東洋クォリティワン・クラボウ」が大手発泡メーカとして5社が存在しています。

ウレタンの配合について

「ウレタン」を更に詳しく説明します。
ウレタンの原料としは「ナフサ」ですが、「ナフサ」から更に加工を加え、大凡5種類ほどの材料を配合します、配合を変える事で品種がいろいろ出来ます「硬さ、重さ…」等。
専門的ですが下記のような組み合わせで「ウレタン」が出来ます。

 

ポリウレタンの原料関係:一例
※原料=原油からナフサ精製=ガソリン・各種プラスチック材料の元
TDI/PPG 系 ウレタンフォーム
※日本国内での一般的ウレタンフォームの原料
主原料 正式名称 配合比率%
TDI トリレンジ イソシアネート 約45%
PPG ポリオキシ プロピレン グリコール 約45%
触媒 触媒の内容は各社丸秘扱い、情報無し 少々
少々
この部分もメーカ丸秘 少々

大まかな「ウレタン精製時」の各原材料ですが、私達に情報として頂ける程度の内容は各社、丸秘扱いです、温度設定や機械の性能などで種類の異なるウレタンが誕生します。

成形加工について

スラブ成型
日本ウレタン工業協会:資料より

この機械、イラストでは簡単に描いていますが、実物は圧倒されるほど「デカい」です。約2m幅の「大型ベルトコンベア」が動き出します、コンベア上に大きな「紙」を底面と両横に敷き「ミキサー」と表示して有る所から、2液に分類した原液を噴射させ、交わった瞬間一気に化学反応で「泡状」に膨れ上がります、連続して流れるコンベアに限界まで膨れ上がった泡が、次第に温度が下がり、泡が固まり始めます。
この段階では(発砲後すぐ)中心では150度以上の温度になり、40~60mと長い風通しの良い倉庫に一昼夜を掛けてゆっくり温度を下げます。

中心部分の温度が下がれば、全国に出荷するのに便利なサイズにカットされます(例:2mx1,2mx50cmのブロック体)主にこの様なサイズにする事は運送上の問題以外に、ウレタン加工会社の「カット機械サイズ」にも合わせて、概ねこのようなサイズにカットされています。

ポリウレタン
※発泡メーカから運ばれて来た「ポリウレタンのサイズ」

ウレタンの質について

「ウレタンの質」の「良し悪し」は「ヘタリの少ないものが良いウレタン、すぐ柔らかくなりヘタリの早いものは粗悪品」と位置付けます。
※家具量販店で品定めする際、ソファのクッションの硬さ、反発性、更に重さを確認すると良いでしょう、特に「反発性と重さ」は重要。

因みに、高品質のウレタンブロック1本の重量は約70~80kg程有ります。
(粗悪品は30~40kg程度と軽い)

 

大きな「ウレタンブロック」を先ず必要な厚みにカットします、カットする機械が下記の写真「サーキュラー」と言う、ウレタンブロックを機械に載せ回転しながらセッティングした厚み、枚数を自動裁断します。
※ちなみに、この機械は福井市内の会社が製造しています。
ウレタン加工機専門メーカ=国内には専門メーカは他に存在しません、色々機械を製造する中で、ウレタン加工機も製造する会社は数社あるようです。

ポリウレタン
※ウレタンの厚みを自動カットする専用機「サーキュラー」 赤部分=専用ナイフ

この機械は回転するナイフで設定した厚みにカットします、テーブルが一回転すれば、設定したサイズに自動的に変わり、繰り返しカットします(異なる厚みに設定しても、1枚ずつ設定通りにカットしてくれます)。
カットの精度は1㎜単位です。

ポリウレタン
※指定の厚みにカットされたウレタンを別な専用機にて指定サイズに細かくカットします。
写真は「バーチカルカッター機」

弊社には「ウレタンの加工機として=バーチカル6台・スライサー1台サーキュラー1台」とそれぞれの役割に応じた機械を揃えて如何なる商品でも対応出来る体制を整えています。

これらのカット工程を済ませれば最後に「積層接着」し完成します。

ポリウレタン

「ウレタンを積層する意味」=「座り心地、耐久性」を考えた「私達会社」の「ソファつくり」に拘る部分です「重要な工程でも有ります」

今回は専門的な内容になりましたが、これらの「素材・機械」のおかげでより優れたソファが完成します。

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