老舗ソファメーカーが革についてマニアックな情報を書いていきます。

革ブログ

製作工程

【革製品の製作手順】ポーチ・ペンケースはこうやってできる!

投稿日:

ポーチとペンケースの製作工程

今回は我社の革製品で人気のある商品の製作手順を紹介します。

因みに前回は「コースターとマウスパッド」でした。

ペンケースとポーチの製作手順はほぼ同じであり、用途も「収納」と言う便利さを考えてデザイン・製作しています。
デスクの中に多くの筆記用具(ボールペンなど)が入り乱れていることから整理整頓する意味で「ペンケース」が人気、またちょっと外出する際に筆記用具を持ち歩くときにも便利。
革製は高級感があり強度面で長持ちもする事も人気です。

革のペンケース
※ペンケース=ボールペン程度なら約10本程度は余裕で収納可能
※サイズ=約200x70x30㎜

同じくポーチは、外出時に便利な小物入れ、例えば携帯の充電器入れ、イヤホン入れ、女性が使用する簡単化粧品入れ、など出張や旅行時に「バックインバック」としてバックの中の整理整頓にとても便利です。(ポーチは特に女性に人気)

革のポーチ
※サイズ=約120x80x50㎜

革の選定から裁断

まず革の選定で注意する事は、ハリの有る部分を選定します。
柔らかさも必要ですがやはり革の「コシ」が有る革で製作したものが収納された物を保護してくれそうで…(そんな気がします)

ペンケースもポーチも専用の「抜き型」を準備してあります。
一品生産以外は専用の抜き型を製作しておきます。
抜き型は実に便利で大量生産時も同じ物が「寸分の狂い」無くカットでき、製作の基本である「革カット」が進みます。

油圧式プレスカット機「クリッカー」

革の抜型
※ポーチ用の抜き型

抜き型を用いて作業する時、大変便利では有りますが「手」などの挟み込みを無きよう気をはります、挟み込んだらその部分は完全に一瞬に切り取られます(怖いです)

表と裏の接着

革のカットが終了すれば、革の裏側(内側)部分に使用する布地の選定をし、専用接着剤にてしっかり貼り付けます。
使用する布地は革の切り口にピッタリ合わせてカットします。
※革をカットする前に布地を貼り付けて「抜き型」で布地とも一気にカットする場合も有ります(製作数量が多い場合)

刻印

カット工程後は、専用の「刻印」の押印作業を行います。

現在は「社名と恐竜」を主に押印します。
福井県のイチオシ中の「恐竜」をデフォルメした可愛い雰囲気のデザインにしています。
お客様オリジナルの場合お客様からご指定頂いた「専用刻印」を押印します。

縫製

革のカットと刻印作業が済めば、最終工程の縫製となります。
ペンケースもポーチもファスナーを使用します、まずファスナー縫いから進めます。

革へのファスナー

縫製作業ではファスナーをより綺麗に縫う事がこの商品のポイントとなります。
当然左右対称でミシンの目数はやや粗目に縫う事で統一しています。
※やや粗目に縫う理由として「製品の大きさ」とのバランスを重視します。

手のひらサイズの商品(名刺入れなど)はミシン目を細かく縫った方が綺麗に見えます、大きなバックなどはミシン糸も最大限太い糸を使用し目数も荒くする事でバランスよく見えてきます。
単にファスナーを縫い付けるだけでなく、ミシンの糸の太さと糸の色も革色との調和を考え選定しています。

完成

これで重要部分は完成します、最後に4角を「つまみ縫い」してそれぞれの厚みを出します、表にひっくり返して完成です。

革のペンケース

革のポーチ

この様に比較的製作工程は少なく、簡単に仕上げる事が出来ます。
機会がございましたら一度お使いいただければ幸いです。

ミスターレザーはコチラ!

 

-製作工程

Copyright© 革ブログ , 2019 All Rights Reserved.