コロナウイルス蔓延が止まりませんが、その中でコツコツ試作を進めている商品が有ります。
一つは「ティシュBOXケース:ハーフサイズ」です。以前に別記事「【革製品の製作手順】おしゃれなティッシュボックス・ケース!」で通常サイズのティッシュBOXの製作事例や工程をご紹介しましたが、今回は「ハーフサイズ」をご紹介します。
今まで作ったティッシュBOXの紹介
通常サイズはすでに「越前市ふるさと納税:返礼品」にも登録されていますが、その他の販路を含めご要望をいただいております。
※私も自宅で使用している通常サイズのティッシュBOX。満足の行くアイテムです。
多分どこの家庭内でも各部屋にティッシュボックスが置いてあり何かと便利に使いこなしているのではないでしょうか。
個人的には軽めの「アレルギー性鼻炎」症状が有り、ティッシュは必需品となっております、各部屋にも設置して有り、又上着のあちこちのポケットにも必ず持ち歩きています。(大げさでした1個は持ち歩いています)
※常に持ち歩く「ポケットティシュ」
ところで、ティッシュの有難みは皆さん感じていると思います。
花粉症の方、アレルギー性鼻炎の方、風邪などによる「鼻」の異常には欠かせません。
少々脱線します、先月(3月)自宅で使用するティッシュの補充をする為にスーパやホームセンターに行きビックリです、まったく売り場に在庫が無く、店員に確認するも「入荷未定です」と言う。
たまたま行った山間のスーパに「僅かな在庫を発見」購入が出来ました、その後わずか10分ほど後ではもう売り切れ状態でした。
コロナウイルス蔓延ニュースで全く心配する事が無いものまで店頭から姿を消すと言う「ビックリ出来事」でした。
ハーフサイズの工程
と言う事で「ティッシュ」は無くてはならない物になっている現在
定期的にご注文を頂ける販売会社の方から、今回は「ハーフサイズ」を大量発注頂きました。
ホテル向けだそうです、ホテルも節約?を考えハーフサイズを各部屋に設置しているようです。
以前はホテルに行っても見た事のない「ハーフサイズ・ティッシュ」は、今では違和感なく使用されています。
※従来サイズ・ハーフサイズ「ティッシュBOX」
見た目は小さなサイズですが、これに使用する革を展開するとかなり大きな革を使います。
通常サイズでは約450㎜x350㎜の革を準備します(少し大きめの革を使用)。
ハーフサイズは約350㎜x350㎜となります。( 〃 )
出来上がりからは分かり難いですが、準備は革だけでなく裏布と
しっかりした「芯材」を使用します。
革の色と裏布の色バランスを考え違和感の無い様チョイスします。
基本的に「黒い革」には「黒系の布地」を選ぶように他の革色も裏地は革と同系色としています。
まずカット済の革と裏布に所定の場所(8カ所)に芯材を接着します、
4隅に芯材を入れる事で、出来上がり時には「角が出て」しっかり感があります。
※プラスチック製や木製品のケースも有りますが、柔かいタッチ感が好評です。
次に革と布地を接着します、最終工程として、張り合わせた革を専用「クリッカー」(20トン:プレス裁断機)で一気に抜き取ります。
危険を伴う機械で慎重になります。(手など挟めば手の形は無くなります)
※革をカットする為の抜き型、複雑で頑丈な造りです(黄色の機械がプレス機)
次にカットされた革の「四隅」を縫います。
四隅の内2ヵ所は「ホック」を着ける事で開閉し易くなり、ティッシュを入れ易くしました。
「ハーフサイズ」はホテル等で使用する為、4ヵ所とも開放する事で、ティッシュの補充をよりスピーディーに、その作業時間を短縮する工夫をご要望され、4隅にマグネットを装着しティッシュの補充を素早く出来るよう工夫して見ました。
※ティッシュBOXの裏側。ホックを外すことで箱の交換を簡単にできるように工夫しました。
この様に身の回りにある物に革を用いてケースを作ったり、物入れを考えたりする事で少しでもアイテムの充実を図りたく健闘中です。
最後に
ふるさと納税:返礼品でも最近ご注文を戴く事が多くなってきました、これまでの人気NO1は「ペンケース」ですが、時節柄ティッシュケースが増えています(風邪や花粉症絡みだと思います)
※ペンケース:ボールペンなら10~15本程度入ります。
今回は「31回」のブログに続き「ティッシュケース」をテーマとしました。