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革に「レーザー加工」ができる!技法と様々な事例をご紹介

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革のレーザー加工事例

今まで革へのいろいろな加工方法を解説してきましたが、お客様から「レーザー加工についても詳しく教えてほしいです」とご意見をちょくちょくいただきましたので、今回はそのレーザー加工について技法や事例をご紹介していきます。

革製品にレーザーを使い色々な加工を行う

皮革商品には、名前やブランド・ロゴマークなどのデザインを彫刻・刻印して有る物が多く、彫刻・刻印は皮革製品の表面を熱を加えながらプレスします。

一方レーザーは熱で焦がすというイメージなります。
天然皮革の場合は素材や厚みよってばらつきがあるため出力調整が必要になり、まず本番前に必ず試し加工をします。

レーザー加工のメリット・デメリット

レーザー加工の3つのメリットをご紹介しましょう。

3つのメリット

メリット1、小ロットやサンプル作成向き

・データ出力となり 型が不要。

メリット2、細かい彫刻やカットができる

・型押しや型抜きではできない細かい作業ができます。(髪の毛程度の太さの図柄や文字も可能)

メリット3、表情を豊かにできる

・出力パワーを調整することによりグラデーションをだせます。

2つのデメリット

もちろんデメリットもあります。

デメリット1、大量生産には不向き。

・出力面積が広ければ時間もかかりコストアップになります。

デメリット2、焦げの対処

・焦げによる汚れに対応が難しい場合があります。
・カットの場合、素材が炭化しますので汚れもひどくなります。

レーザーの強弱

レーザー加工機のスピードやパワーを調整することで、彫刻の表情を変えることもできます。

革のレーザー加工事例

上の画像の通り、レーザーの出力パワーを変えたサンプルを作ってみました。

ちなみにサンプル上部の白いシールには表面についたレーザー焦げを吸着させました。

  • パワー1の場合・・・表面に変化なし
  • パワー3の場合・・・表面に薄く表現 ほとんど焦げの影響なし
  • パワー5の場合・・・表面にくっきりと すこし焦げの汚れ
  • パワー7の場合・・・表面はパワー5とあまり変わらず焦げがひどく
  • パワー10の場合・・・表面はパワー7とさほど変わらず焦げがひどく
  • パワー15の場合・・・表面にくっきりと凹凸ができ 焦げもひどく

この場合「パワー5」の出力で作成することにします。

今回は表面加工と焦げの具合を見る実験でしたが、製品加工の場合は表面にマスキングテープを使用し焦げの影響ができるだけでないようにします。

カットについて

革のレーザー加工事例

つづいてカットについてご説明します。
レーザーの出力を彫刻よりもあげて素材をカットします。
素材を焼き切るというイメージです。
少し出力が弱かったのか繊維がほつれたような感じになってしまいました。
天然皮革の場合は出力調整が難しいです。いろいろ試しながらベストな出力を探します。
カット加工した場所は炭化しますので布などでよく拭き取ります。
細かい場所などは綿棒などを使っています。

加工事例

最後にレーザー加工の一部をご紹介します
レーザー出力を変えることにより濃淡のある彫刻ができます。

革のレーザー加工事例

素材や色によってもイメージが変わります。

革のレーザー加工事例

お好みの素材や色、デザインをオリジナルで作成できるのがレーザーの強みですね、ご要望をお待ちしております。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。

革のレーザー加工事例

(マウスパットに「レーザー加工」した一例)

革のレーザー加工事例

最後に

今回のブログに関し、越前市内の知り合いで「レーザー加工」が出来る印刷会社の方のご厚意を戴きました(社名:水野シール様)

水野シール様のホームページ

革製品に「刻印以外の加工」が可能で、しかも図柄が繊細でも希望する写真や絵画からもコンピュータを介して製作可能と言います。
お手元の大切な写真などを革製品にレーザーにて刻む事が出来ます。
この件に関し一度お声掛け頂ければ幸いです。

革へのレーザー加工のご相談はこちら!

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