革の知識

国内革産地「ひょうご」編

今回「革」の国内産地として有名な「ひょうご」にスポットします。

革製品の関しては消費者の関心も高く、好みの「革質、色、デザイ、用途」など、自分流を満喫すべくこだわりを持って使用されています。

国内の革製造産地として昔は各地にあり「東京浅草」等でも多くのメーカが有った様です、近年産地として残る地域は少なくなり、現在多くの皮革製造会社が集積しているエリアとしては兵庫県が有名です。

さらに近年「栃木レザー」としてのブランドでも有名になって来ている特殊な仕上げの革は若い方々に浸透して来ています。
栃木レザーは主にバック類に使用されている事で有名です。

真っ白な革「姫路の白鞣し」

弊社は地元福井の「特別支援学校」へ以前からソファに使用する革の端材供給をしています。
中・高の学生さんに革小物製作を実に熱心に指導されている先生は学生さんたちが卒業後、「社会に出て少しでも役立つことを念頭に、準備をする」と言います。
今年2月、学生さん達に対し「革小物製作」のアドバイス(講義)の依頼を受けました、その時の説明資料で「革の歴史が分かるもの」を探していた所「ひょうご・皮革物語」と言う「兵庫県・皮革産業協同組合」が纏められた冊子が有る事を知りました。
姫路市の事務局にご連絡させて頂きました所、快く大量の冊子を送って頂きました。
この冊子を学校に持ち込み、まず先生方に冊子の説明をさせて頂き生徒さんには先生方に説明をお願いする事にしました。

前置きが大変長くなりましたが、戴いた資料の中から抜粋し「皮革」のより詳しい部分を紹介します。

ひょうご布革物語
「ひょうご:皮革物語」
冊子より。

兵庫の皮革産地としての歴史は古く「弥生時代後期」大陸からの渡来人により「鞣製技術」が伝えられ基礎が築かれたとされています。
こんなに古い歴史(弥生時代)が有る事は知りませんでした。
その中で有名な革が有ります。「姫路の白鞣し」と言う名称の「真っ白な革」を製作する方法が有名です。(千年以上の歴史あり)
近年なかなか需要が無く、多く出回る事は無くなっているようです。姫路市の革生産については過去に別記事で書いています。

(記憶の中から)製法は「白色に染色」するのでなく、天然の恵みを有効活用します。
「菜種油」等を用います(詳しくは?)まず、菜種油を革に浸透させて、しっかり揉み解す、その後綺麗な川でしっかり洗う、そして天日乾燥させ また菜種油を浸透させ、揉み解し、またまた川で洗うと言う工程を10回ほど繰り返すと言います。(簡単に言い過ぎです)
これらを繰り返し行う毎に革は白く変化し始め、真っ白状態に仕上がって行くそうです、大変な重労働でもあり、「完成の白」になる事を見極め、「職人の技と努力」から綺麗な革に仕上げます。

弊社は10年程前にこの「姫路の白鞣し革」にトライしました、ソファの張地として採用、商品化を進めた事が有ります。
特殊な真っ白の為、なかなか爆発的販売とはならず、この革を知っておられる方々からは評価頂き受注に繋がって行きました。
※現在は中止しています。

革のできるまで

ソファに使用する皮革に関しては「ヨーロッパ産」の大きな革が有名です、「大きな皮革」とは「牛一頭分まるまる加工」し、市場に流れます。

国産ホルスタイン
こちらが牛一頭分の大きな皮革

一方 日本国内では牛一頭を「背割り」して半分にカットした状態で加工します、大きな革では加工設備など大変大きな機械が必要となり、作業中の取扱いも容易でなく作業効率を考え、牛1頭を2枚に分け、流通させています。
冊子の中に「革の出来るまで」と言うイラストが有りました、国内産の「牛」以外、海外(アメリカやオーストラリア)からも原皮が輸入されているようです(弊社が使用の革=東北・北海道産に限定)
「イラスト」は原皮入荷から製品になるまでを工程順に記載しています。(冊子に興味が有ればまだ少々手持が有ります、お譲り可能)


※工程説明は 左上から右に進みジグザグに進み左下の製品完成までとなっています。
イラストでは分かりづらいかも知れませんが、各工程とも大変な作業環境で、これまで何度か工場視察していますが、真夏の暑いところでの作業は特に過酷です。
「牛の誕生」後2~3年で「牛肉」として市場に流れ、更にこんな環境の中から生まれる皮革を無駄なく使い、廃棄する量を極力少なくする事が私達「革」を使用するものとして大切な課題と心得て行く必要があると思っています。

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