老舗ソファメーカーが革についてマニアックな情報を書いていきます。

革ブログ

革の知識

革の名産地、兵庫県姫路地区をご紹介「皮から革へ」

今回、改めて「革・製作」に関して紹介します。
これまで何回か「革」に関して紹介しましたが、改めて基礎知識再確認を進めています、改めて確認する理由として「県立学校」の生徒さん達に皮から革、そして革製品になる工程などを講義して頂きたいと言うご依頼を頂きました、その為「ミス無きように」との思いで進めています。

講義に使用する教材として分かり易く纏めて有る「パンフレット」を求めて「兵庫県皮革産業協同組合連合会」に問い合わせた所、快く最新版のパンフレットを大量に送って来て頂きました。
皮の製造過程に関しては戴いたパンフレットを教材として使用する予定です。

姫路地区について

パンフレットを拝見しますと、「革なめし」に関し、姫路地区はとても歴史が有り、改めて勉強になります。
兵庫県、瀬戸内側の沿岸に流れこむ「林田川」の近辺に「革」加工会社が集結しています。

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※戴いたパンフレット表紙

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※兵庫県の産地位置

革をなめすには大量の水も必要、又排水出来る川も重要となります。
その為に川沿いに多くの加工会社が存在しているようです。
その昔は多分? 加工済の薬品、染料の残りなど革に垂れ流ししていた時代もあったようです。
現在は環境問題が厳しくしっかり管理された状態で排水しているようで安心です。
パンフレット「ひょうご・皮革物語」を改めて拝見すると、「天然皮革がつくられる街、姫路市・たつの市・太子町」の紹介が有ります。
兵庫県では姫路市が神戸市に次いで第二位の人口があり、有名な「姫路城」も有ります。

姫路における「製革業」の歴史は古く、弥生時代後期に大陸から「革なめし」の技法が伝えられたと有ります。

弊社では数年前「姫路の白鞣し」と言う真っ白な革をソファに使用した事が有ります。
この製法は「菜種油」を皮に染み込ませ、冷たい川で晒し、天日で乾かす、これを10数回繰り返す事で次第に革その物が真っ白に変化して行くと言う、かなりの日数と重労働となる技法のようです。
「姫路の白鞣し」の製法は約1000年前に遡ると言われています。
なぜこのようの「綺麗で真っ白な革」になるのか不思議です
近年はこの製法を取り入れるには かなりの無理が有るようです(職人不足・環境不足など)
現在では「白色の革」は、ほぼ染色等により「白い革」を生産しています。

皮が革になる工程について

おさらいとして、「皮が革」に代わって行く工程を、頂いたパンフレットで紹介します。

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※コピー画像が小さくて見え難いですが ➡ の順に加工されていきます。

上記 絵の中の左上に日本地図や世界地図が有りますが、弊社使用の革は国産 (東北・北海道)の主にホルスタイン牛を使用しています。

皮か革になるまで、上記のような工程を進んで行きます。

それぞれの工程では各社「創意工夫」し、より効率的に、より優れた革に仕上がるよう、日々研究しているようです。
国内に出回る革のサイズは、殆どが牛一頭を背割りします(背中の真ん中で切る)、牛一頭から2枚の革になった状態で各社とも革の製造工程に流れて行きます。
それでも革の大きさは、約3mx1.5m程度の大きな革です。

革として仕上がったものが、私達の会社に届きます、お客様からソファの発注を戴く事からソファ製作がスタートします。
各種ソファ用に予めパーツを型入れしたデーターから自動裁断にて裁断が進みます。

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※革:自動裁断中の作業風景

その後は縫製作業工程、実際にソファの形に仕上げる工程へと順に進みます、最後に検査工程を済ませ梱包作業し、全国の家具店様などに配送されます。

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※革:裁断済み、これから使用可能な革と使用不可の革を選別します。

革小物へ余すことなく利用

革の裁断を済ませた残りの革は、小さな部分も「革小物商品」に使用可能なものと、もう使用不可能な小さくて廃棄するものを選別します。(端材が大きくてもお腹部分の革は基本使用しません、その理由は、柔らか過ぎて伸びが大きい為不向き)
小さくても綺麗な部分の革は「革小物商品」に生まれ変わります。
(この選別に時間がかかり大変な作業でもあります)
以上のように革製品の製作工程など、「県立学校」の生徒さん達に、もう少し分かり易く修正して講義に使用する予定です。

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