革の知識

革のメンテナンスについて

革のメンテナンスについて

革製品は、食器の「本漆塗り食器」と同じく「手入れが大変」と思われていますが、その特性を知れば手入れは難しいものでは有りません。

ただ気を付けないといけない事は

  • 直射日光に当てっ放しにしない ⇒ 革表面を傷めます
  • 湿度の高い所に長期間置かない ⇒ カビ発生の原因となります

 

「自分流」の手入れでも問題は無いでしょうが、その素材特性などを知っての自己流であれば失敗無く永らく使用できるかと思います。

メンテナンスキットは正しい?

革製品には(ソファなど含め)専用の「メンテナンスキット」と称して家具量販店などにて販売されている物が有ります。
概ね海外からのメンテナンス品で(ヨーロッパ製が多いかも)革表面を定期的にその薬品?を塗るタイプです。
ただ海外からのメンテナンス剤は国内で加工された革に適しているかどうかは疑問が残ります、と国内の革メーカ社長は言います。

その理由として、革の鞣しで使用する染料や顔料、オイルなど様々な素材を使用している関係で、海外品のメンテナンス剤に使用している素材が国内産の革に悪影響無く使用出来るものか否か不明な所が有ります。
分からないまま使用する事で、せっかくお気に入りの革製品が変色したり表面にクラック現象(ひび割れなど)を引き起こしてしまったりする事になるようです。

海外製のメンテナンス剤がダメと言う事でなく、あくまで国内産の革との相性を確認した方が良いと言う事で申しあげています。

自分の「肌」に合うものを、という考え

弊社が使用している革の製造会社社長曰く、ご自分の肌をメンテナンスする場合、肌に合う素材で構成された物を使用するように、革のメンテナンスも同様と思って下さいと言われます、納得してしまします。

人間の肌も「保湿」が重要と言われています、肌がベタベタも問題ですが、潤いの有る肌が理想です、何もしなくても潤いの有る肌が一番でしょうが、やはりご自分に合った保湿液など使用しいつも理想に近い肌に保つ様に努めているかと思います。

商品になった革のお手入れは、やはり何でもよいと言う訳では無く、その皮に合ったものを使用すべきです。

例えば、「ベビーオイル」、赤ちゃんの肌はデリケートで有り、大人が使用するものを避けて赤ちゃんの肌に優しいとされる物でお手入れされると思います。
(基本、赤ちゃんの肌はいつも潤っていてメンテナンスする必要があるかは?です)
このベビーオイルを用いての革をメンテナンスする事は非常に良いと言われます、ベビーオイルが一般のご家庭に無い場合、「ニベアクリーム」が革に優しいと社長は言います。

先に書きましたが、革は表面を乾燥させると「クラック現象」的な「細かな干割れ現象」が発生し表面に塗布されている顔料など変化(剥がれ)に発展する場合が有ります。
これを防ぐためのメンテナンスとして「スキンケア・ニベアクリーム」が手短で適しているようです。

ただ塗り方として、革にクリームを直接置くと、置いた部分が濃くなり全体の色バランスがムラとなります、それを防ぐための「コツ」として、まずクリームを手にタップリ取って「手もみ」します、手に満遍なくクリームが行き渡った事で、革全体をムラなく撫で回します、これで「手入れ」は終了です。

これだけメンテナンスについて書いた後では有りますが、基本的に定期的なお手入れはしなくても、直射日光に当てない、エアコンの吹き出し口近くに置かない、極端に湿度の高い所に置かない等で大事に使用する事を心掛ければ、定期的なお手入れは不要です、革表面がややパサつき感を感じた時に早目に対応すればいいかと思います。

結論

特に革製の「バック類」は毎日直射日光にさらされる事が多いですが
有名ブランド品などはこの事を考慮し革の鞣し方に工夫されているとお考え下さい。

メンテナンスに拘る事より、ご使用中革製品を傷めない工夫を心掛ける方が重要だと思います。

お気に入りの革製品は革が嫌がる事をしない様にご使用頂ければ幸いです。

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