会社紹介 革の知識

端材・リサイクル・ジビエなどの「革」の有効活用について

裁断済みの革の端材の有効活用

革の有効活用は「様々な方法」や「色々な会社」が取り組んでいます。

弊社はソファに使用している革の裁断済み「廃棄量」を少しでも少なくなるよう、小さな革も「革小物」をつくる材料として「有効活用」しています。

例えば、9cmx9cmの「傷の無い分」は「丸型・角型」のコースターとして生まれ変わります。

もう少々「大きな革」の場合「マウスパット」にも変身します。
B-5サイズのマウスパットは「コースター」同様2枚の革を貼り合わせ、両面使用出来るように工夫しています。

表と裏の革色を変える事で2色の「コースター」「マウスパット」として、その雰囲気に合わせ使用できます。


※マウスパット

PCで「マウス」ご使用になられる方に重宝されています。

革2枚を貼り合わせると丁度良い厚みで、印鑑の押印時にも適した感覚となります。
「越前市ふるさと納税」に登録されていますが、時々この「マウスパット」に文字を入れてほしいと言う方がおられます、ご自分のお名前、又は「イニシャル」や、お気に入りの「格言」をご希望される方がいらっしゃいます。

現在、「有効活用」している革から「出来上がる商品数は40種類」を超えています、更に「ミスターレザーHP」から問い合わせを戴き「オリジナル製品」をお作りさせて戴くケースも多くなってきました。
これらも「有効活用」を考えなければ生まれてこなかった商品群です。

 

「リサイクル革」に関して(始めて目にした「リサイクル革」)

先月(6月)、「リサイクル革」を使用して「ティッシュケース」の製作依頼が有りました。

はじめて見た素材で革表面は「コルク」を細かくしたイメージでした。
「革=丈夫」と言うイメージですが、この「リサイクル革」に関して強度面は「弱く」縫製時、細かく縫うと「縫目から破れ」ます。
(㈱武田産業の資料にもその事が注意事項として表記されています)
革の端材を廃棄する事無く、細かく粉砕した革材を樹脂で固めたもののようです(㈱武田産業製)

表面は「革の銀面」の様な滑らかでなく「コルク」の表面を触る様なイメージ触れば少々「ざら感」を感じます。(裏・表ほぼ同じ表情)

廃棄する革を有効活用する意味では、素晴らしい発想だと感銘します。
ただ、完成までは大変な機械と只ならぬ製造工程を想像します。


リサイクル革(武田産業製)の表面を撮影しました。(下側の茶色は通常の革です)

この素材を使用し出来上がった「ティッシュケース」は通常の革と異なる綺麗な仕上がりとなり、しっかり感を出せました。(やや革が硬い為しっかり感が出ます)
その後、無事納品完了しました(数十個)
何処かの芸能プロダクションに一括納品されたようです。

 

ビジエの革への有効活用について

近年よく耳にする言葉で「ビジエ」が有ります。

特に野生の「鹿」や「猪」の被害が発生しますが、これらを駆除した時の革を「有効活用する」と言う動きも出ています。

下記は「建部獣皮有効活用研究所」の活動内容をコピーさせて頂きます。

建部獣皮有効活用研究所は鹿や猪の革を使ったジビエレザー製品を開発しています。
田畑を荒らす有害獣として駆除されている鹿や猪。
しかし駆除されたとしても、もともとは命ある生き物です。
最近ではジビエとして食肉利用する動きも増えてきましたが、獣皮はほとんど廃棄されているのが現実です。
「建部獣皮有効活用研究所」はいただいた命を活かすための取り組みを行っています

引用:建部獣皮有効活用研究所

この様に、「有害獣」であっても、無駄なく「使用可能」に工夫され「有効活用」するお考えは共感できます。

私達の会社も「越前市の山あい」に有りまして、時々近くの山(目視できる距離)に猿が集団で来ます。
集団行動をとる事で、怖さを感じます。
野菜を作っている農家の方は、「爆竹やロケット花火」を用いて「猿」を威嚇し、被害を最小限に抑える努力をされています。
(猿は鹿や猪と違い賢く「悪知恵」が働きかなり厄介だそうです。

ただ猿の駆除を行っても、その革を使用する事は聴いた事は有りません。
今後はたとえ猿の革でも有効活用できる時が来るのかも知れません。
(蛇やトカゲの革は、不気味ですが(私は苦手です…)良き「財布」等に生まれ変わっています)

少々脱線もしましたが、今後何事も「有効活用」を重視した考えを大切にしたいと強く思います。

ミスターレザーはコチラ

 

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