製作工程 革の知識

ソファ製作&革小物製作で使用する機械たち1

「ソファ製作&革小物製作」にかかわる「機械や専用道具」がいろいろあります、今回これらをテーマにします。
(1~3回の1回目)

自在なカットが可能!NCルーター

ソファ製造時には大掛かりな機械が沢山必要です、木工機械(NCルータ:下記写真)布地等自動裁断機・ミシン等にプラス沢山の専用道具を使いながらソファを完成させます。

NCルーターで皮カット
※2019年11月 最新鋭機:木工用「NCルータ―」導入(幽かに見えるシルエット=帯鋸)

この機械(NCルータ)を購入するまでは、同様の機械を設置している「木工・外注先」に依頼し、ソファのパーツ製作をお手伝いして頂いていました。
木工用「NCルータ機」導入までは、「帯鋸」(オビノコ)と言う昔からある機械で(50年以上前~)、木材や合板などを曲線にカットする便利な機械です、が、この帯鋸は手馴れていない社員はまず扱いきれません、ベテラン社員の手馴れた技術により綺麗に素早くカットできる機械です、厄介です。(素早く=不慣れ社員と比較しての意味)

今回導入できた「NCルータ」は20~30㎜の丸い穴でも、楕円形のような不定期な円形でも、「PC」にて図面に沿ったデーターを登録すれば、後は「スイッチオン」で面白いほど素早く作業は進みます。
昔から使用している「帯鋸」はもう「お払い箱」同然、NCのトラブル発生時「臨時的に又お出まし…」と言ったところで、多分暫くすると邪魔者扱いになる事は予測できます。
この機械は曲線だけでなく当然「直線」もカットします。
(ここだけの話=2000万円近くします)

 

スピード裁断!NC自動裁断機

次に紹介する機械は、布地やレザー等ソファに張る素材を裁断します「NC自動裁断機」と呼んでいます。
現在この機械は「旧型1台」(15程前購入)新型が(同型)2台、合計3台がフル稼働中です(いずれも国産品です)
新型は4年程前、2台導入、(こちらも1台2000万円弱=価格はどうでも良い…)
「布地の重ね切りも1枚切り」も可能な新型は、皮革のカットに最適です。
この機械導入前には皮革裁断は全て「手作業」にて裁断していました。
手作業の場合「革」1枚裁断する時間は1時間ほど要していました。
この機械を使用すると僅か「数分」です、10分とかかりません。「バケモノ」です。笑

NC自動裁断機
※NC自動裁断機:データー入力した通り可動=3台稼働中(オペレーターは3名)

この機械で裁断した「天然皮革」はお高い素材でもあり、廃棄する量を極力少なくする事を考えて出来上がったのが「ミスターレザー」の「革小物製作」です。(革小物製作の作業など詳細は次回号にて…)

 

縫製作業

次の工程は裁断を済ませた各パーツを「立体的」に縫い合わせる工程「縫製作業」です。
衣類などの縫製会社は、わが「越前市」にはたくさんの会社が有りまして、全国的にも有名だったようです。
しかし今は「見る影もなく」東南アジア、中国にその作業は移行されてしまいました。
私達に縫製作業は独特で、衣料などの縫製と異なり、ミシンなどの機械類もずい分異なります、ソファに使用する機械(ミシン)はジーンズ素材ぐらいの厚みでも4~6枚重ねでもスイスイ縫います。
(専門的な良い方では=「総合送りミシン」が最強で、やや下回るミシン「上下送りミシン」と言います(このミシンも5~6枚は縫製可能)。
社内の「ソファ生産ライン」にはこの「上下送りミシン」が主力で
その他専用機=ギャザ取りミシン(ドイツ製)2本針縫いミシン
オーバロックミシン、ジグザグ縫いミシン、他、パーツ毎の用途に合わせて使用します。

革縫製専用ミシン
※写真は「総合送りミシン」=デニム6枚は軽く縫えます。

革縫製作業シーン
※縫製作業中:20数台の専用大型ミシンで作業中。

熟練を早めるために縫製専用マニュアルの存在

当然、これらの機械を使用する「オペレータ」は熟練が必要で、効率よく作業する事を考えて自分の役割分担を「縫製マニュアル」に沿って進めます。
「マニュアル」に沿って作業しますが、近年、その「マニュアル」もオペレータ達が見易く、高度な「マニュアル」に改善して来ました。
その為不揃いな商品になる事も無く、一定の仕上りとなります。
「縫製マニュアル」はその都度修正も加えながら、問題点の改良改善にも常に対応して行きます。
弊社には10名程の海外からの研修生(女性)が居ます。
まだ言葉が怪しくても「マニュアル」を見れば作業できるように工夫されています。

縫製マニュアル
※縫製マニュアルの一部

縫製マニュアル整理棚
※縫製マニュアル整理棚

この様にして縫製作業が終了すれば『次工程』へと渡されていきます。

次回はこの続きとします。
(仕上げ工程~出荷工程…)の内容となります。

ミスターレザーはコチラ

-製作工程, 革の知識

© 2026 革ブログ