製作工程

【製造イメージの共有】革小物を使うときの機械や道具たち

革小物の機械紹介

ミスターレザーをご利用されるお客様にも出来上がっていく過程をイメージしていただきたいので、実際に革小物を製造する際に使っている機械を紹介します。

まずは革の選定

革小物製作する為にまず革を選定します、ソファ用に裁断を済ませた革を改めて革小物として使用可能な部分を取り出しその商品に向く部位を慎重に区分けします。
通常ソファ用の革は厚み約1.5㎜~1.6㎜程度の厚みで鞣し加工されます。
この程度の厚みがソファに最適と思っております、厚過ぎても薄すぎてもしっくりこない気がします。
牛のお腹とお腹近くの革はまず避けます、使用しません、柔らか過ぎ、伸び過ぎる為ソファには全く不向きです。(革小物にも不向きです)
特に革の裏側を確認します、表面では分かり難い革質を確認します、お腹付近の裏側は繊維が荒くぼさぼさ状態です、その部位は残念ながらすべて廃棄となります。
良い部位の革は繊維が細やかでしっかり感が有ります。
ベストな革を選択

革の選別は用途により多少柔らかい革も使用する事が有りますが、思い切った破棄処分を行います。
ソファ用に日々何十枚と裁断する為選別も素早く行います。

抜き型とクリッカー

製作品が決まれば まず「専用の抜き型」でカット作業を行います。
「専用抜き型」を取りたい革の部位に正確に置き一気にスイッチオンします。
「クリッカー」と言う機械で8トンの力にてカットする為一瞬に抜き型と同じ物が実に綺麗にカットできます、数秒です、生産数に合わせこれを繰り返します。

革小物の機械紹介

革剥き機

抜き取られた革は色々な工程に進みます。
縫製を行う商品は、「革剝き機」と言う特殊な機械で縫製する部位を約半分程度の厚みに15㎜幅程度にします。(ペンケースやポーチなど)
1.5㎜の厚みの革を縫う時ゴツゴツ感が有りす、スッキリとした縫い上がりにする場合1㎜程度の厚みが綺麗に仕上がります。

革小物の機械紹介

縫製の無い工程に進む物は、例えば必要な部位に接着剤を塗布しキッチリ接着させます。使用の接着剤は主にゴム系の素材を使用します。
(あまり強度の掛からない所には両面テープを使用するものも有ります)

比較的簡単な、丸型や角型のコースターが有りますが、これらは少し工程が逆となり、革を2枚接着剤で貼り合わせした後、クリッカーで専用抜き型を用いて一気に抜き取ります。

刻印とプレス機

ほぼ最終工程となるのが「刻印」です。
一例として下記の様なオリジナルの刻印を専門会社に依頼し製作して頂きます。
お客様からの要望で文字や絵柄のデーターを頂ければ刻印を製作して会社や個人のオリジナル化が強調出来ます。

革小物の機械紹介
画像に有る刻印は一部であり、数十種類のコレクションが有ります。
例えば写真のような猫や梟の他に「干支」(12支)を全部そろえています。
ご自分の干支を刻印する事で自分のオリジナル品として使用できます。
福井は「恐竜」の世界的博物館が有り(展示数は世界1と言われています)
従って恐竜の刻印を3種つくり、各商品に刻印してお届けしています。

革小物を製作依頼される時ご要望が有れば専用刻印の製作可能です。

革を2枚貼り合わせる商品で、革小口部分に革専用の塗料が有ります。
これを他に汚れとして付かない様慎重に塗布します。
(手のひらサイズの小さな道具ですが塗布専用道具が有ります)
この場合1回目の塗布から数分で乾きます、乾いてから2回目を塗ります。
マウスパットや、やや価格のお高い物に対し塗布します。
最終工程の為慎重に作業します。
小口塗布したものは高級感が出てきますし、小口がボロボロにならない為、小口塗装していない物と比べ比較的長く使用できます。

今回は革小物製作に使用する機械や道具などについてまとめました。お問い合わせ・ご注文の際にご参考下さい。

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