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製作工程

【完成作業(張加工)】社内革張りソファ製作シリーズ4

今回は「社内生産工程・完成作業(張工程)」です。

プチ自己紹介から

「プチ:私の自己紹介から…」
私がこの会社に入社したのは「遥か昔」昭和41年、20才でした。

京都の親せきでお仕事のお手伝いをしていて僅か1年で地元福井に帰る事となりました。

その後の人生を 小さい頃から憧れていた「バスの運転手」を目指し、まず大型免許を取得しました、法令でその後2年間は大型2種免許を取れない仕組みの為、2年間の「腰掛就職」をする事になります。
実家近くにソファを製造している会社があり、知人に誘われ面接後即入社する事になりました。

その会社名を「マルイチ工芸」と言い、社長の娘と久しぶりに会う事になります。(3姉妹の末っ子)
小学校・中学校の同級生でしたが、その間話した記憶はあまり無く見た事が有る程度でした(結果的にその娘と結婚しました、現在孫10人)
(日本の人口減の歯止めに心掛けた結果です…^^)
2年間のつもりで入社した会社でしたが52年経っていました(笑)

入社時配属になったのがこれから紹介する「上張り作業」工程でした。
当時と現在大きく異なるのが、道具・機械類が大きく進化しています。

私が「専務・副社長時代」に機械化をドンドン進め、現在その機械化を進めた効果が現在大きな戦力となっている事が自慢です。。
入社後、ソファ造りの重要な作業で「上張り係」は木部に「専用のバネ」を取り付け「特殊な綿類」をセットし、最後に「表面の張地」を張る作業です。
(中途半端なプチ情報終了)

張り作業工程

現在の「張り作業」に関しては、立体的に縫製された張地をウレタンなど 取り付けられた「下張り品」(社内専門用語)に被せて仕上げて行きます。

ソファのウレタン貼り付け工程
※ウレタン貼り付け工程「下張り工程」

ソファの構造に関して我が社では主に「木部構造」と「スチール構造」そして「芯材」が無くウレタンのみの構造もあります。

木部構造の素材は国内で製造されている「ヒノキ合板」を使用しています。
とても良い臭いのする構造材です(ヒノキは虫が付き難い素材で有名)

ソファをヒノキ合板で造る木工工程

ソファをヒノキ合板で造る木工工程
※ヒノキ合板で造る木工工程(組み立作業中&カット済部材)

少し前後しましたが、ソファとして重要な部分「上張り工程」は繊細な心配りが必要な工程です、「小さな皴」「僅かな引張強度の違い、ズレ」エアータッカー(ホッチキスの大きな物)で張地を留める際の凸凹感が無いようにする技術、を習得する事がこの工程では大切な事です。

縫製された張地を前工程、下張り済みの部材に被せる作業
※縫製された張地を前工程、下張り済みの部材に被せる作業中(20代前半の女性職人)

弊社の特徴としてお店で購入する時「張地」を選べます「布地・ソフトレザー・本革」それぞれ価格は異なりますがお好みの素材、カラーを選定して頂けます。(約300種類)

作業する職人さんは素材が異なっても同じように仕上げるよう心配りをします。
特に本革張りの場合は他の素材より遥かに気を配ります、失敗は許されない、また価格が高い事で細かな部分にも自然と慎重になります。

革は特に、牛の部位により「背中・お腹・お尻部分」とそれぞれ伸びが異なります、伸びが異なると言う事は同じ力で引っ張ると微妙に「いびつ」になります(職人しか分からない程度ですが…)
職人さんは部位により微妙に手加減して作業しています。

どうしても革には小キズが有る為、見逃さない事が大切で、お客様に不快感を与えないよう気配りします。
(キズは裁断でも慎重に確認しますが各工程全員でチェックします)

布地やソフトレザーを張る時と、革張りの時では1本を仕上げる時間が大きく異なります、これは全員が慎重になる事も原因です。

革張りソファの価格が他の張地と比べお高い要因は、革の価格+製作時間が長くなる事にも関係します。

座裏(ソファの裏側)を打ち込み
※最後の座裏(ソファの裏側)を打ち込んでフィニッシュとなります。

この作業が「上張り工程の最後の部分」で、次の工程は、検査と梱包、そして出荷となります。

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