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ソファ用素材「キルティング」と特殊加工機「キルティングマシーン」について

ソファに張る「素材」として「革材・布材・ソフトレザー類」が有りますが、今回「布地に特殊加工・キルティング加工」の紹介を致します。

約40年前「キルティング加工」された布地を採用したしソファを製作開始しました。
「キルティング加工」は衣類や、寝具などによく使用されています。

ソフトタッチに仕上げて、赤ちゃんの肌に触れやすい布団や「お包み」と言う薄手の「抱き布団」など、またベッドの表面用の生地などにも採用されています。

ソファの張地に「キルトした布地」を採用する発想が大ヒットを生む

このキルト製品を弊社は「ソファ」に採用する事となり、その当時は「専門会社」に依頼しキルティング加工をして戴きました。
表面にソファに張る布地を置き、裏側に15㎜程に加工された綿を一緒に10㎝幅にセットしたミシンの大型のような機械で一気に縫います


※10㎝幅に「キルティング機」で縫い上がった状態


キルティング機(一般に殆ど見られない特別な機械です)


※1台にミシン針を40本~50本セットする事が出来ます。
キルティング幅は25㎜から可能です。


※キルティングは直線以外に、波型や菱形、角型等20種類以上もセット可能です。


※キルティング加工中(手前から材料を送り込み、向側で巻き取り完了)

 

キルティング後は「ソファ仕上げ」工程へ

キルト完了された張地から、あらかじめ型取りしたソファのパーツに合わせ裁断します。
キルティングされている事で「15㎜」程の厚みが有る為「自動裁断」が困難で、裁断ミスが出ます、従って手作業にて裁断します。

裁断された各パーツを縫い合わせ立体化しソファの形に仕上げます。

縫製完了で次の工程、仕上げ工程となり、商品として完成します。

 

弊社大ヒット商品「スキップ」の紹介(コンセプト:床に暮らす)


※約40年前から販売を続けている「床に暮らす:スキップ」に採用しているオレンジ色のキルト加工された張地です。

「スキップ」は日本の「生活習慣」でもある畳の上で座布団を敷き生活するスタイルが有る事から、畳の上でも使用可能な商品開発を実行。

冬になると各家庭では「炬燵」を持ち出し4方から、足を突っ込み家族団欒の時が有ります。その時「背凭れ」がほしくなります。
そこにピッタリの「スキップ」を考案、この発想が見事に的中します。

ウレタンを芯材としてキルト加工されたもの被せ商品完成です。
通常、ソファを製造する場合、「ホッチキス」の針のような物で布地(張地)を構造に使用する木部などに固定しますが、この「スキップ」は芯材に木部を使用しない為、布地(張地)固定を全て「マジックテープやファスナー」で行います、取り外し可能になる様 工夫しました(実用新案取得)

発売と共に一気に全国の「家具量販店」に展示が進みます、同時に大変な受注が入り「大混乱」です、当時「生産」が追い付かない程と「ビックヒット」となります。

日本人の「生活習慣」を狙った「商品開発が的中」でした。
「キルティング」加工する事が無ければ全く違った発想に成ったかも知れません。
また構造に木部など使用しない事で、ソファの上で子供たちが飛び跳ねてもケガをする事が無く、評判が広がります。
密度の高いシッカリした「ウレタン」を使用した事で、芯材が壊れる事も無く、何十年も使い続ける方が続出して行きます。
※暫くすると数社が模倣品を販売しますが、1~2年で姿を消しました、表面の模倣だけでは考え抜いた商品には太刀打ちできなかったのかと思います。

ただ5年、10年と年数を重ねる事で「張地」の「汚れや綻び」が出て張替依頼が多く、今でも「張替依頼」が続いています。(販売も継続中)
通常ソファには「座る」ですが、このスキップは座の厚みが30㎜と薄く、当然、立ったり座ったりの繰り返しになります、その為、布地を酷
使する事にもなり、汚れや綻びが他のソファと比べ発生し易くなります。


※スキップのデザイン違いです、この商品には木部のベースの上に載せて使用する事が出来、床から30cm程の高さにする事も可能です(別売り)

 

まとめ

今回、「キルティング」の紹介でしたが、見た事も無い「機械」その機械から出来上がる「特殊な布地」、布地の裏に15㎜程のポリエステル綿を入れる事で「タッチ感」も良くなり、「日本の生活文化」にマッチさせた「ソファ開発の発想力」は永年「ソファ専門メーカ」として、自慢の出来る商品です。

つまり、何事も「着目・発想・検証・創意工夫・実行」する事で「成功の先が見える」と思っています。

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