革の知識

世界の革産地から特徴や代表物などを紹介

革は人間との関わり合いは古く、世界各地に伝わる革製作の技術やその動物の種類など調べてみました。
昔から「食料」として動物を追いかけ、その肉を食し、更に皮を寒さから身を守るなど副産物の「材料」として色々加工し、履物や袋物にも使用するよう進化して来ました。

人類は「石器時代」にはすでに肉を食し、更にその皮を重宝し色々なものに加工し、世界各地で異なる進化を遂げ、現在に受け継がれて
います。
※「人間の皮」以外、色々と工夫して、近年では「近畿大学」が養殖に成功した「マグロ」までその革を加工し小物品として製作にトライしています。

革加工に関し、大まかな世界地図から各国の代表的な特徴を示したものをネットで見つけました。

※世界地図は各地に伝わる「革」加工技術の特徴を紹介するものです。

アメリカ

牛肉を大量に消費するアメリカは、その消費と同時に大量の皮が出て、それに伴い「鞣し技術」が発展して来たようです。
アメリカにおける「先住民」たちが「革なめし」の歴史を作り、美しい工芸品なども残っているようです。
牛肉の消費が多いため、原皮を多くの国にも輸出しています。

キューバ

キューバには「ワニ」など爬虫類が多く有名。
ワニの種類も多く生息しており、そのワニ皮を使って装飾品や革製品がつくられていましたが、動物愛護の「ワシントン条約」締結前に多くのワニが捕獲されてしまっていたようです。
現状は「キューバワニ」として有名だったものが危機に瀕しているとの事。
キューバには、「アナコンダ」や「ニシキヘビ」などの蛇類の生息地でもあるようで、ワニ以外の各種「蛇類」の革製品も多いようです。
※蛇(爬虫類)嫌いの私には行きたく無い国かも…。

インドネシア

爬虫類の宝庫の国、「ワニ・蛇・トカゲ」類が多く「ダイヤモンドパイソン」と言われる美しいニシキヘビが有名との事。
「リングマークトカゲ」は大変珍重されて、最高級品の皮はインドネシア産が多いようです。
野生よりきれいな状態で出荷できる、爬虫類の各種「養殖」も盛んだそうです。

※蛇は苦手ですが、あえて画像添付(ダイヤモンドパイソン)

ダイヤモンドバイソン

※リングマークトカゲ(皮のみ画像)

リングマークトカゲ

リング状の柄が有り「リングマーク」と名付けられたようです。
これが意外と革小物製品に人気と言う…。
インドネシでは日本と異なり、色々な爬虫類が存在している事と思いますが、ここも爬虫類が苦手の私には行きたくないエリアかも…。

ドイツ

ドイツと言えば「化学薬品」など先進国として有名。
皮(革)を加工する際に使用される各種の薬品の研究も進んでいる国で、牛肉や豚肉の消費も多く、その革を「なめす」技術、染色技術などが発展して来たようです。
ドイツブランド(車以外)にはあまり詳しくありませんが、
Adidas puma algner hugo boss trippn その他が有ります。

イタリア

革のなめし、装飾技法、革の「彩色」など有名です。
「イタリアレザー」と言えば綺麗な発色が良いとてもタッチの良い
革が多く、ヨーロッパの展示会など何度か視察していますが、イタリア製は他の国の物と比べ違いが一目です。(カラーとタッチ感抜群が多い)
ルネサンス期から、完璧な美しさの装飾技法で「本の表紙・刀の鞘・インテリア」などにも積極的に革を使用してきているようです。
皆さんもイタリア製品を沢山お持ちかと思いますが? この革から製作されるバックなど大変魅的です。
「有名ブランドとして」
グッチ・フェンディ―・ディーゼル・ヴァレンチノ・プラダ・ヴェルサーチ・ジョルジオアルマーニなど…。

フランス

フランスと言えば「革製品の世界的有名なブランドが多い」国。
上質な革を使用し馬具類や武器類の製作技術は今でも継承中。
有名ブランドとして、(革製品以外も)
ルイヴィトン・シャネル・クリスチャンディオール・エルメス・カルティエ・セリーヌ・イブサンローラン・・・・。
まだまだある世界的にも有名ブランドの発祥の地。

イギリス

伝統を重んじる国民性、歴史ある技法を守る文化の国、
鞍・馬具類、本の表紙、丈夫で長持ちが特徴。
イタリアなどと比べタッチ感の良い革を使用したバッグ類は少なく靴では有名で長持ちする商品が特徴の印象有り。
ロンドンに行ったときビックリした事で、石畳の道路は実に歩き難く(女性がハイヒールでは歩けません…)靴の文化が進化してきた可能性があります。
更の街中にごみが散乱しとても歴史ある街とは言え難い印象です。(革製品とは脱線しました)

「革の文化」技法・特徴は各国がこれまで進化して来た文化や国民性、お国柄が影響し興味のある内容がまだまだ沢山あります。

また別な国の特徴など調べ勉強します。
「歴史は一夜にして生まれず」ですね、失礼しました。

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