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家具用「ウレタンフォーム」とは?ソファ用に変えている秘密もご紹介!

弊社は創業から70年目(昭和25年創業)になるソファ専門メーカです。
ソファと言えば、「座り心地、軟らかなシート、クッション性(反発性)豊かな座り心地」、幼い頃は「トランポリン」のようにソファの上で飛び跳ねて遊んだ経験がある方が多いと思います。
子供の頃の想い出としてソファと言えばそんな印象でしょうか。

またソファと言えば、室内では主にTVの前に「ドカンー」と置かれリビングなどに欠かせない存在かも知れません。
食事後、家族がソファに集まり「くつろぎの時間」を過ごします。
この時ソファの存在は欠かせません。
シートの硬さ、座り心地が適正であれば、「1日の疲れが癒される」そのような瞬間かも知れません。
その為に「ソファの設計」段階から、使用する構造材、品質、機能等を細かく検証し、より快適な「座り心地」を追求しながら商品化して行きます。

マルイチセーリングのカタログ
※弊社カタログより(見開きからコピーの為見難い画像になります)

色々なスタイルの住宅に思い思いの「デザイン性・座り心地・張り地の色」など総合的にお考えの上、お好きなソファを選択されます。

今回ソファの心臓部とも言えるシート部の構造などを取り上げます。

先ず「座り心地」大きく左右する「ポリウレタン」について纏めます。

ウレタンとは?

「ウレタン」とは、な~に!
「ウレタン」の起源はドイツ「オットーバイエルン博士」が共同研究者と実験中2種類の実験液を偶然混ぜてしまった事で化学反応が発生し泡状に膨れ、すぐに柔らかく固まった事で「ウレタン」が誕生。

ウレタンの原型
※ウレタンの原型=約2m以上の大きな塊(カット前の原型)
(手前は再生チップウレタン、後ほど解説)

ドイツ:バイエルン社は「ポリウレタンフォーム」(通称:ウレタン)として特許を取得します。(1930年代後半)
「ウレタン」よく一般では「スポンジ」と呼ぶ人もいますが、「海綿」を「さらし繊維状の骨格」だけにしたものを「スポンジ」と言います。
ウレタン(ポリウレタンフォーム)は化学薬品が原料です。
見た目はよく似ている事から、家具販売会社の方にも「ウレタン」を「スポンジ」と呼んでおられる事があります。
(一般に分かり易く言われているかと思いますが…)。

ウレタンは先ず「原油」から精製された「ナフサ」が基になります。
ややこしいい「科学名」となりますが、「ポリオール」と「イソシアネート」を混合させ「触媒や水」を品質や用途に合わせ配合を変え混合させる事で、「汎用タイプ」や「高品質タイプ」になります。
※ポリオール:イソシアネートの解説は省きますが興味の有るからは調べてみて下さい。

ウレタンの主な用途

「ウレタンフォーム」の用途は、ソファやベッドのマットレス、又、自動車シート、緩衝材など用途はかなり広く使用されています。
その他として使用している「現場発泡」にする為、原液を建設現場に持ち込み「住宅やビル建設」時に「空調機」「緩衝材」などに使用します。かなり特殊な使い方をします。

ソファ用のウレタンは質が少し違う

ウレタンブロックを使ったソファ製作
※ウレタンブロック(大きな塊)から社内の専用機械を用いてソファの部品等を裁断します。

弊社が使用する「ウレタン」はソファの部位により使用する「ウレタン」の質を変えています。
シート部分に使用する材種は、「高反発・耐久性に優れた品種」を何層かに重ねて形成します。
その理由は、シートに座る時、最初 お尻に触れる際には「ソフトな印象」がほしい、しっかり腰を下ろした時には「しっかり感」「反発性」が有る素材を積層します。
「シート」に対し「背」には「柔かさ」を重視した素材が中心になります。
近年よく「低反発ウレタン」と言う名の素材を聞きますが、ソファには不向きです、「高反発性」が必要なソファでは、座り心地の面で逆行します。

ウレタンメーカーの数と出荷先

ところで「ウレタン発泡メーカ」は国内にどの程度あるか?調べました、近年は「大手5社」のみです。
ブリヂストン社・イノアック社・東洋クオリティワン社・アキレス社・クラボウ社の5社となっています。(社名は通称名)
20年ほど前にはもう2~3社ありましたが撤退しています。

5社が生産する「ウレタン」、出荷される先は下記の通りです。
また使用比率も下記の通りです。

  1. 自動車関係:約67%
  2. 家具・インテリア関連:約10%
  3. 寝具関係:約10%
  4. その他:13%

※経済産業省・生産実績から

今回はやや専門的な内容になりましたが、普通生活者にはなかなか知れない部分で「生活品」を支えている「材料」の一端を紹介させ頂きました。

次回は「ソファ製作」に欠かせない「スプリング」(バネ)について紹介します。

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