鯖江市:河和田地区「越前漆器の里」から始まった「RENEW」と名付けたイベントが今年も行われます。
10月12日~14日(土~月)の3連休の時を活用して行われます。
今年は更に参加エリアが拡大され、鯖江市・越前市・越前町と広大なエリアの企業が参加します。
「体感型マーケット」「RENEW」は普段出入りできない企業や工房の「ものづくり」工程などを開放し実際のものづくり現場を見学、又は体験できるイベントです。
「地域を越えた多様なものづくりに触れる旅へお越しください」と事務局は力説しています。
今年で「5回目」になるこのイベントは年々企業など理解者が増加し参加する企業が増え、今回は110社と最多になったようです。
「見て、知って、体験する、作り手とつながる体感型マーケット」です、弊社も参加しますが生憎イベント期間中は会社がお休みで、実際作業中のリアルな見学や体験は出来ません。
お客様をお迎いする担当者が数名出社し、お越しの方に社内の案内(設備しか見れませんが…)と少しの「体験作業」をさせて頂きます。
「RENEW」のコンセプトとしてホームページに記されています(小さくて見難いですが)
参加社名など全部記載出来ていませんが参加会社も鯖江市に限らず、毎回その輪が広がって来ています。(今回:110社)
※出展者の一部
工場見学、今年もやります
昨年、感じたお客様の反応は、まず弊社2階の小さなショールームを見て頂き、工場内見学をご希望される方だけ社内の案内をしました。
作業中の場合、オペレーターが機械を操作し、職人さんが専用の道具を駆使し商品を仕上げて行く工程が新鮮で、驚きと珍しさで感動された方が多く居られました。
特にソファ製造会社は国内でも少なく、見学できるチャンスはそんなに無いと思います。
ソファの「木部構造」、各種の「バネ」又「座り心地」を大きく左右する「ウレタンフォーム(一般の方はスポンジと言う方がいますが…)
加工前の原型は約「2mx1,2mx60cm」と大変大きな物体を見てまず驚かれます。
ウレタンは「国内5社が生産=ブリジストン・アキレス・TQワン・クラボウ・イノアック」社各工場から全国の加工会社へ輸送されます。
大きな機械でウレタンのカット加工(厚みを正確にカットします)
厚みのカット後、型紙に合わせ専用機にてカットします。
※縫製作業風景=型紙に合わせ裁断されたパーツの縫い合わせ。
※工場の一部(縫製や仕上げ加工風景)
※ソファの基本部分:木部構造製作風景
弊社では主に構造材として「スチールと合板」で構成します。
写真は木部構造の一部を製作中で使用の合板は「国産ヒノキ100%」を使用しています。
岐阜の山中に大きな合板製造会社が完成、ヒノキの間伐材を有効活用して合板を製造しています。
ヒノキ合板を使用の為作業場内は「ヒノキの良い臭いが充満しています、快適です。
この様な普段は見る事が出来ない、工場の内部、作業風景を「RENEW」期間中に開放し、製作の流れを感じて頂くものです。
今回も「RENEW」に参加する各社、それぞれ工夫し希望者に対し実際に作業体験をして頂き、ものづくりの「楽しさ・難しさ」を体感します。
ソファのクッション製作中(若手女性も頑張っています)
色々な工場を見学してみて下さい
福井県は全国的に珍しい「伝統工芸」産業が多く集積している、ある意味進化の遅れているエリアとも言う方もいますが、コツコツと1000年を超えて伝承する技術など、半端なく忍耐力が有り、県民性にもつながっているかと思います。
近年、若手経営者は単に技術など伝承する事以外に、新たにチャレンジをし、成功している企業が増えて来ています。
漆器の里:の木工会社「Hacoa」の現社長とは、以前から懇意して頂いており現状のスタイルを確立するまでは色々悩んでいた頃も有ったようです、新たな取り組みで、材料を無駄無く使う事で細かな木製小物を製作するようになり成功しているお一人でしょう。
これら成功されている企業、工房の方達は伝承されている技術を活かし新たな商品開発に励んで将来の展望を見出しておられます。
「RENEW」と言うイベントが年に一回行われます、参加されている気になる企業・工房を訪問するチャンスです。