コラボ企画

革小物職人との出会い(大野市の服部様)

この度、福井県大野市在住の「服部氏」(革小物 製作者)との出会いが有り、先日自宅兼工房を訪ねました。

私が全日本還暦野球連盟福井県支部(長い)のチームに所属していた頃(現在はシニアソフトボールリーグに所属:余談でした)試合で何回も行った事の有る大きな運動公園の傍らにその工房が有りました。

知り合ったきっかけは、私の息子と知り合いで(ビリヤード仲間)弊社がどのような革を使用しているか?その革を見たい、出来れば端材を少し戴きたいと言う事から来社されました。
息子と同じ年と言う若さの中にも「職人」と言う雰囲気が伝わってきました。

大野市、服部氏の自宅訪問で、玄関前に「バス停・看板」とそっくりな看板が立っておりてっきり「バス停」かな?と思わせ、車の駐車を躊躇させます。
芸術家と言った口髭も印象的、端整な顔立ちも魅力的に感じます。

大野市の革職人「服部さん」

※彼の作業風景、白黒写真も「ザ職人」と言った雰囲気が有りますね。

服部さんについて

※ここからはご本人からの投稿のまま記載します。

私のこれまでの歴史についてです
革細工を始めようと思ったきっかけは、とても単純でした
市販ではデザインと使い勝手、どちらも自分を満たしてくれる財布がありませんでした
その時ふと立ち寄ったハンドメイドの革細工のお店で品物をみて、「これなら作れる」と思い、最低限の道具を揃えて、「見よう見真似」でいくつか作ってみると、「案外いける」という手ごたえを感じました

大野市の革職人「服部さん」
※手作り財布にトライして完成

それからは作りたいもの、作れるものを色々作りました

3、4年経つ頃、「靴だけは頭で考えても作れない」という、ひとつの壁というか、疑問をいだきました
思い立ったらすぐと言う感じで、靴を習えるところを探しました
専門学校は2年間みっちりかかり費用もかさみます、そこで出会ったのが名古屋の「グレースシューズ」です
ここは、とにかくすぐに靴を作れるようにというのがモットーで、その中で私は24回コースに入門しました
すると1日目は、革の裁断、革漉き、ヘリ返し、ミシンがけ、と靴を作る基本をひたすら練習しました
そしてなんと2日目からは先生指導のもと、さっそく靴作りが始まりました
木型をもとにデザインし、仮靴を製作、調整を行い本番へ
慣れない革漉きやミシンをなんとか駆使して、アッパー(靴の甲部分)作り→吊り込み(木型に合わせ引っ張り靴の形に仕上げる)→最後に靴底を貼り付けて完成!

大野市の革職人「服部さん」

こうして初めての靴が出来上がりました
その後は習ったことを活かし、紳士靴、婦人靴など、最終的に14足製作することができました
この靴の教室以外は経験していませんが、多少の違いはあれど、革製品はこんな感じで出来上がるんだなということが分かりました

そして、靴を習うまでは、すべて手作業で行っていましたが、せっかく覚えた技術を活かすため、ミシンと革漉き機を購入しました

靴を作る気満々で意気込んでいましたが、実際に靴を販売しようと思うと、木型を沢山そろえる必要があったり、靴をオーダーしてくれる人なんて、この田舎にいるのだろうか、など、言い訳に近いですが、靴からは遠のいてしまいました・・・

でも、習った技術を活かして財布やバッグなど、靴以外(笑)のものをどんどん作っていきました

大野市の革職人「服部さん」
※手作りバックの完成

2014年頃からイベントに出店するようになりました
初めのうちは財布やキーケースなど、小物を中心にディスプレイしていましたが、「革製品」というだけで、それ以上の興味はあまり持ってもらえずパッとしませんでした
あるとき、隅の方に展示用のミニチュア作品を飾ると、間違いなく今までにないお客さんの反応を感じました
「これだ」と思い、販売できるようにバリエーションを増やしイベントに望むと、予想通りお客さんがとても興味を示してくれるようになりました

はじめは観賞用だったミニチュアが進化し、今ではDoll(人形)用の靴として人気が出てきました
ミニチュア作家の作品ではなく、革職人のミニチュアという点で、小さいものですが色んな技術が結集しています

大野市の革職人「服部さん」
※ミニチュアの靴コレクション=人形用に実際履かすことが可能な実に細やかな造りです、殆どアクセサリー(バックチャーム的)として持ち歩き可能。
写真:サイズ=2~3㎝程度のミニサイズ

革を通じて、沢山の人が楽しみ、喜んでくれることに、自分が作ることの意味や、やり甲斐、醍醐味を感じています

独学で得た、考える力と、靴作りで習得した基本を軸に、これからも固定概念にとらわれず、良いモノ作りをしていきたいと思っています。(服部)

以上のように色々トライしながら自分の技術など、大きく広げている若手革職人として頑張っています。
むしろ老体の私も改めて刺激を頂いた方との出会いでした。
感激しています、今後は情報交換を高め切磋琢磨出来ればと思っています。

大野市の革職人、服部様のホームページ

※2020年6月19日追加。

服部様にご協力の元、「革製品のカービング加工」について書きました。

-コラボ企画

© 2026 革ブログ