革の知識

最終章第一弾:私の歩み(3年間の最終)気づき・行動・継続の大切さ

私はこの度「56年間」勤務した会社を退任する事にしました。
19歳で入社、ソファ生産担当、その後 の役割は「生産部長、常務、専務、副社長、副会長」そして現在の「相談役」を担当して来ました。

その間社内「生産部、開発、仕入先、外注先」を主に担当して来ました。

私が常に「座右の銘」にもしている「気づき・行動・継続」が有ります。
更に「創意工夫」も「座右の銘」としてきました。

  • 気付き=問題・課題を見つける(どんな小さな事でも…)
  • 行動=特に気付いた事は素早く行動し、改良・改善を進める。
  • 継続=「継続は力なり」途中諦めない(ある程度結果が見えるまで諦めない)ある意味「しつこい性格」がそうさせているのかも。

そんな私の座右の銘である「気づき・行動・継続」で過去に行ってきた作業効率化を少しご紹介させていただきたいと思います。

油圧式高さ調整作業台

入社から10数年は職人として、ソファつくりをして来ました。
創業者の「口癖」で「ラクして仕事をしろ」と言う言葉が常に脳裏に焼き付いていました。
「作業時の姿勢」で腰が痛くなる為これを問題と考え、油圧で高さ調整の出来る台を見つけ「作業台」として購入、作業者の体格の違いで高さ調整は当然、ソファの大きさの違いでも高さを調整しながら自分の最適な高さで作業が出来る事が分かり作業者全員分を即購入。
※実際に体験していないと分からない事でした。

油圧式高さ調整作業台:高さが上下に変わるため作業者の身長や姿勢に合わせてそれぞれベストな高さで作業をすることができます。

ケース反転機

各工程に流れ「商品完成後」ダンボールケースに1台ずつ梱包します。
梱包後の総重量(ソファの場合)約30~60kgと様々、この時作業される担当は、当日夕方出荷予定の梱包されたケースを立てスペースを効率よく使います、この時作業者の腰に大きな負担が掛かり難儀していた事に目を付け、「ケース反転機の特注機」を考え、簡単な設計図を書き近くの鉄工会社に製作依頼しました、現在は無くてはならない作業パートナーとして大変重宝しています(作業担当者より)


ケース反転機:梱包後スイッチオンで作業者の足元付近で反転し立ちます。

紙管

ソファに使用する「張地」は「布地・合成皮革・本革」と種類も豊富
特に布地に関しては、織り方の違いxカラー=100種類以上有ります
更に合成皮革(エンビレザー類)も何十色と有り、在庫する棚が不足し、反物を積み重ね在庫管理をしていました。

ところがあまり使用しない反物は下敷きになり取り出しが大変、これを解決しようと考えたのが紙管です。
幸い福井県は繊維の街と言う事から、紙管製作会社が数件あり別注サイズの紙管を100本以上発注、これに品番別に管理する事で出し入れが容易になり、また反物の傷みも解消されました。


紙管での在庫管理(少々乱れて来ていますが )

自動裁断機

ソファの種類やアイテムが多く(何百種類となります)弊社は全て受注生産体制を取っています、全国の家具店様などからの発注を戴き2~4週間後1点ずつ製作し出荷します(商品によって納期を変えています)

これらに合わせて張地の裁断を行いますが、過去は、「型紙」を裁断する張地(布地やエンビレザー、本革)に予め「試作した型紙」を乗せてマーキングします、そのマーキングに沿って「ハンド式電動鋏」で裁断します、ソファ1本分の裁断作業時間は1時間以上かかっていました。

この作業はかなりの熟練を要します、売上が増加するにつれ、たちまち人手不足になって行きます。

「ドイツ・ケルン」にて2年毎に開催される大きな展示会が有りここに行けば最新の機械が見られる事を知り、数回出向きました。

当時、フランス「レクトラ社製」の「自動裁断機」が世界最高と言われていましたが「4~5千万円」と聞くと二の足を踏みます。

その頃日本でも「大阪ミシンショー」など展示会が有り、そこで見つけた国産の「最新鋭機」と出会います、和歌山県「島精機」と言う会社が新しく開発した「自動裁断機」です(レクトラ社製に負けない性能です)
早速アタックし特価交渉です。

現在、弊社ではこの同型機械「2台稼働中」ですが、出逢って良かった優れものです。
1台目は特価交渉にて購入、2台目は国の補助金制度を活用し購入です。

この機械に出逢う前すでに1台別な会社の「国産機」を導入していました。
現在は計3台が稼働中ですが、最初に購入した機械は老朽化が進み、間もなく引退の時期。


自動裁断機:手前の機械で「革」を裁断中(自動裁断)

気づき・行動・継続⇒創意工夫

これまでの説明は「気づき・行動・継続」に繋がってきた成果です。
それぞれに「気付かなければ」現在どの様になっていたか?

創業者からは常に「創意工夫を怠るな」と言う激を飛ばされてきましたが、その結果は、アチコチに便利な機械、道具など花開く事になり感謝しています。

細かな「気づき」はまだまだ沢山ありますが、近年では「革の端材有効活用」です「勿体ない精神」と「新たな販売戦略・販路拡大」に繋がる「気付き」です、8年前から継続中ですが、残念ながら歳と共に「継続不可」が見えてきました。
※次回ブログを最終としたいと考えています。

小林 進

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