古くからの知り合いで、しかもご近所さんの「越前漆器:蒔絵師」の方お名前が「宮森 昭宏」といます(本人は「和塗師」と称しておられます)
鯖江市内のお店(コーヒー豆販売&雑貨店)の2階にて10日間のイベントを行う事になり、私の所に「革小物製作依頼」を大量に頂きました。
「ティッシュケース・補助マスクケース・マウスパット・小銭入・バックチャーム」各10~30個の依頼を戴きました。
イベントにて「ワークショップ」を行うと言います。
※このお店の2階をお借りしてのイベントです。
ご本人は蒔絵の中で得意な絵が有り、それが「龍」と「寅」だそうです。
「蝶々」や「花々」も何でも書かれますが「龍」は最も多く描かれているようです。
彼は、福井県:永平寺町に有る「造り酒屋:白龍」のシンボルマーク「龍」の「絵」を提供されています。
全ての瓶などの「ラベル」にその「龍の絵」が貼り付けてあります。
この会社は「お嬢さん達3人娘さん」が経営されています。
代々伝わる造り酒屋で先代が早く亡くなり、娘さん達がその経営を引き継ぎ頑張っていると言う事で、彼も手助けのつもりで「龍の絵」を提供しておられるとお聞きしています。
今回のイベントはこの会場のオーナからイベント開催を促され、実行する事になったようです。
会場はコーヒ豆を販売するお店で、雑貨やお菓子類なども販売されていて、いつも数名のお客様が来られています。
お店に入ると「コーヒの匂い」がお店中に充満していて、2階の会場までも良い匂いが漂っていました。
※革ジャンにご本人(宮森氏)が描かれた富士と龍の絵 右:造り酒屋:白龍
会場は広くは有りませんが、ご自分がお勧めする商品群を持ち込み
単に物品販売で無く「ワークショップ」として、「革コースター・バックチャーム」などに、ご希望の文字(お名前など)を描いて販売する、ご希望により「お客様」に描いてもらい、ご自分「唯一のもの」としてお使い頂くと言う趣旨でもあります。
※右側の白い革製品「マスクケース」中央の「マウスパット」左側の「ティッシュケース」
展示されている物は全て販売可能です、がご本人のご希望により、ご自分でお名前など書き込む事も行っています。
地元の2社の新聞社も早速取材に来られ、写真入りでの記事が記載されました。
宮森氏は地元、越前漆器の技術を得るため、高校卒業後 弟子入りをします。
約4年間、製作工程の勉強を行った後、その後は独立して絵など「技」を「磨く」事に徹します。
これまで色々なイベントに参加され、各企業からの依頼は積極的に取り組み。現在に至っています。
今回のイベントで、革製マスクケースに「蒔絵」「龍・蝶・寅・各種花」等を描き、品格が一気にアップ、手を加える事で素敵な商品に代わる事を見せて戴きました(漆と革の相性が大変良く長持ちすると言います)
※革製:補助マスクケース(数枚のマスクを収納可能)
写真は「補助マスク入れケース」ですが、革製品に「漆」による「蒔絵」で、「龍・蝶・寅等」をとても綺麗に素敵に描かれていて、来場者の方々もうっとりされていました。
※補助マスクケース以外に小銭入の裏側にも蒔絵で描かれています。
※壮観な「龍」の文字
この文字は、滋賀県の「書道家」女性が書いた「龍の文字」に「金紛で蒔絵」として完成させてものだそうです。
漆で文字を書いた後「漆が乾かないうち」に「金粉処理」するそうです、これが「蒔絵」です。
伺った初日にその女性も居られ、1時間ほど皆で「宮森氏」を囲み談義する事になりました。
この女性は遠く滋賀県から今回の「宮森氏イベント」の為にわざわざ駆け付けたと言います。
私から見た「宮森氏」はとても心穏やかで、どなたにも常に笑顔で接しその為 大勢の、彼の「ファン」が取り巻いている気がします。
常に穏やかな雰囲気を持っている人には、多くの友が集まり、楽しい日々を送れる事を強く感じます。
宮森氏の「生き方を参考に」私ももっと精進しないといけない事を痛感します。