私の住む町内で、今年ある組織(120名ほどの会員)の会長を引き受ける事になりました(4月~翌年3月まで:1年間会長し2年目は顧問だそうです)
前会長と引継ぎ打合せが有り、これまでの資料を受け取り、精査していましたが、「多くの資料が有り、今後持ち歩くにも適度なバックが有れば」と言う思いで、「手提げバック」製作をする事にしました。
「A4サイズ」の資料がスムーズに入るバック、簡単に出し入れ出来るサイズを想定し製作を進めます。
こんなイメージで考えスタートです(右側が革の配色案)
資料を整理する「革製ファイル」も必要かと思いそれも製作開始です。
(A4サイズ対応ファイル)
常に、新たな商品の必要性を探し、まず試作トライします、何回か改良を加え、「販売可能」なものと「自家用」に使うものに分かれてきます。
「新商品として可能か否か」その判断は数名の社員等に意見を聞きつつ決めて行きます。
A4ファイル製作
「A4ファイルイメージ」
(左:閉じた状態)(右:見開き状態)
まずファイルより製作開始です。
革色選定し、内側の布色も決めます、革の裁断から始め、内側の布裁断、両横の「透明フィルム」をカットし、更に中央部分の「資料閉じ部分」を作ります、これらを組み合わせて仕上げて行きます。
(資料閉じ部分はコクヨファイルの不用品を使用します、本番時は新たに購入)
※ファイル完成
手提げバック製作
ファイルが完成し、次は「手提げバック製作」です。
「バックのサイズ感」
全体仕上げサイズ=360㎜x400㎜となるよう革を裁断します。
片面4枚でパッチワーク状態とします。
パーツサイズ:200x220㎜、下記を8枚カットします(片面4枚ずつ)
これを両面用の「2枚」作ります(革配色は自分好み…)
革の縫い合わせは特殊ミシンにて縫います(国内で4~5台しかない特注ミシンです・この別注ミシンは普通自動車を購入できるほどの価格です)
2本針で「ジグザグ縫い」や「亀甲縫い」等30数種類弱の縫いデザインが出来る特殊ミシンです。
今回「菱形状縫い」(写真のNO19)としました。
縦方向を先ず縫い、次に横方向を縫います、縫目は十文字になります、この作業は完了しますが、縫製中は「瞬きも出来ない」くらい神経を集中させます、歪みの無きよう「全集中」です。
※縫いサンプル
次に、「取っ手部分のパーツ」を接着します、2枚の「上部中央」に正確に(ミリ単位)貼り付けます、貼り付け終了すると「手提げ部分」としての「楕円形の穴」を専用の「抜き型」にて一気にプレス機で抜き取ります。
完成
最終工程で2枚を縫い合わせ「バック」状にします、細かな部分の処理を済ませ、完成となります。(作業現場を見ないと文字で説明しても理解し難いでしょが…)
手提げバックは「手に馴染む」感覚に仕上がったか否か重要です。
※完成した試作バック2個
出来上がり後、予定していた資料が全て収納可能か否か、まず入れて見て「試しました」「想定以上にスッポリ収納」でき、出し入れもスムーズで「大満足」となりました、ちなみに「内ポケット」も付け資料の簡単区仕分けも可能にしました。(自己満足ですが…)
これでたぶん「売り物になる?」と確信しました。
1日「何個 製作可能」か、これにより価格が決まります。
要領よく作業が進めば「1日4個~5個」?程度かも…。
「販売価格2万円以下」となる様もう少々工夫します。
新たな商品に挑戦する時は「ウキウキ、ドキドキ」と複雑な心境になりますが、完成後は「達成感」で満たされます。